災害時の停電対策として必須のツールとも言える医療用蓄電池ですが、どのような基準で製品を選べばいいのでしょうか?このサイトでは“止まらない”医療の実現のために、導入のポイントや導入実績のあるおすすめの医療用蓄電池を紹介します。
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医療用蓄電池を導入する前に、災害にどのようなことが起こりうるか、改めて復習しておきましょう。そのうえでどんな準備をし、蓄電池にどんな役割を求めるのかを整理しておきましょう。
消防法では非常用発電機は年に一回の点検が義務(※1)とされています。しかし、この法定点検を行っていない未報告施設が2020年には51.1%(※2)に上ったというデータも。また発電機を始動させる蓄電池に問題があり、使用する際に「使い方が複雑でわからなかった」という声も少なくありません。導入にあたってはいざというときにすぐ使える、操作性がシンプルなものを選ぶのがおすすめです。
蓄電池と似たような装置に、UPS(Uninterruptible Power Supply)があります。無停電電源装置とも言われ、これは突然の停電が起きた際に機器が故障したり、パソコンやサーバーのデータが損失したりしないよう安全にシャットダウンするための装置。あくまで突発的な停電からデータや機器を守るための装置であり、長時間の使用には適していません。停電対策としてはUPSだけでは不十分なので、UPSだけでなく一緒に蓄電池も導入しておきましょう。
いまや多くの医療機関で蓄電池が導入されていますが、蓄電池自体は長期間に渡って電力を保証するものではありません。あくまで緊急事態用のものであり、バックアップ電源に繋ぐための時間を確保し、次の対策を練るまでの時間を稼ぐのが主な役割です。以下で紹介する蓄電池をはじめ、連続して使用できる時間は目安として10時間程度と見ておくと良いでしょう。
LEMURIA(株式会社ナユタ) | PE-0601(慧通信技術工業株式会社) | |
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使用可能時間 | 約33時間(100Wの場合) | 約5時間(650Wの場合) |
規格 | 医療規格認証「S-JQA」を取得 医療機器規格「JIS T 0601-1」に準拠 |
医療機器規格「JIS T 0601-1」に準拠 |
蓄電池容量 | 3,300Wh | 3,300Wh |
サイズ | (横幅)520mm×(奥行き)660mm×(高さ)933mm | (横幅)600mm×(奥行き)700mm×(高さ)800mm |
重さ | 80kg | 約180kg |
出力 | 1,500VA | 3,000VA |
各社の公式ホームページで「医療用」「医用」「医療機器用」と掲載している蓄電池は今回調査したところ、下記の2製品のみでした。この2製品を外形や認証規格などの項目で比較してみました。
外形 | 横幅520mm×高さ933mm×奥行き660mm |
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質量 | 80kg |
規格 | 医療規格認証「S-JQA」を取得 医療機器規格「JIS T 0601-1」に準拠 |
医療機器への 直接接続 |
可能 |
使用可能時間 | 約33時間(100Wの場合) |
蓄電池容量 | 3,300Wh |
価格 | 要問合せ |
出力 | 1,500VA |
メーカー | ナユタ |
医療機器用のリチウムイオン蓄電装置として、国内初(※)のS-JQA認証機器。「S」は第三者の認証を受けた電気製品に表示できる安全マークで、「JQA」とは一般財団法人日本品質保証機構の認証を受けたことを指します。医療電気機器の安全規格として採用される「JIS T 0601-1」にも準拠。安全性・品質ともに第三者機関が認めているように、信頼できる製品と言えるでしょう。
医療用・医療向け蓄電池の多くが、UPSなど介して医療機器に接続する必要がありましたが、このLEMURIAは人工呼吸器や吸引器などあらゆる医療機器への直接接続が可能。80kgと比較的軽量でありキャスター付きで機動力が高いのも魅力です。また、特殊技術によって異物や消毒液混入の原因となっていた冷却用外気口を削除。これにより故障のリスクが減るとともに、静音での稼働を実現しています。
外形 | 横幅600mm×高さ800mm×奥行き700mm |
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質量 | 約180kg |
規格 | 医療機器規格「JIS T 0601-1」に準拠 |
医療機器への 直接接続 |
※要問合せ (公式HPに記載なし) |
使用可能時間 | 約5時間(650Wの場合) |
蓄電池容量 | 3,300Wh |
価格 | 要問合せ |
出力 | 3,000VA |
メーカー | 慧通信技術工業株式会社 |
JIS T 0601に準拠した医用電気システム専用電源。常時インバータ方式のため、電子カルテやサーバー、無影灯、保冷庫などさまざまな機器へ高品質な電気を供給します。非常時以外の突然の停電時にも、無瞬断で電力を使用できるUPSとしての機能もついています。 さらに、カスタマイズが可能であることもポイント。病院や診療所の規模に合わせて必要な電力を設定できるため、どの医療機関にも対応可能です。バックアップ時間もカスタマイズできるため、長時間のバックアップが必要な医療機関も相談してみると良いでしょう。
消耗品である蓄電部分は、メーカーが提供している「CHG出力10年保証」にて、10年間の無償交換に対応しています。また、有償にて機器10年・自然災害10年・出力20年の保証をセットにした、「オールリスクパッケージ」も用意。常時インバータ方式の電源は高額になりがちですが、こういった長期間の保証が用意されていると安心できるでしょう。 また、こちらの製品は生産性向上設備投資促進税制によって最大5%の税額控除も適用されるため、節税効果も期待できます。
CUBOX 3.3KWh(株式会社ナユタ) | BB0040PE4(CONNEX SYSTEMS) | EB200DPB45(東京メディコム) | |
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使用可能時間 | 15時間 | 8時間 | ※公式HPに記載なし |
蓄電池容量 | 3300Wh | 4000Wh | 3600Wh |
サイズ | (横幅) 260mm (奥行き) 724.4mm (高さ) 512mm |
(横幅) 400mm (奥行き) 650mm (高さ) 595mm |
(横幅) 260mm (奥行き) 720mm (高さ) 570mm |
重さ | 68kg | 140kg | 140kg |
工事 | 不要 | 不要 | 不要 |
災害時にやはり気になるのは、蓄電池が停電時にどれだけの時間使用できるかでしょう。ここでは17社の蓄電池メーカーを調査し、「医療機関への導入実績がある」「設置工事が不要」「蓄電容量が3000Wh以上」という条件を満たした3社を、使用可能時間の長い順に紹介いたします。
すべてが日本製の信頼品質
使用可能時間 | 15時間 |
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蓄電池容量 | 3300Wh |
外形寸法 | (横幅)260mm× (奥行き)724.4mm×(高さ) 512mm |
質量 | 68kg |
工事 | 不要 |
緊急時に誰でも簡単に操作できるかどうかは、重要なポイントのひとつ。CUBOXはボタンひとつで操作が可能で、女性や子供、お年寄りでも手軽に稼働できます。蓄電池として軽量な60kgでコンパクトかつキャスター付きで持ち運びも容易なため、移動も苦になりません。一台備えておくだけで安心感が違うでしょう。
CUBOXはリチウムイオン電池や内部の部品、筐体などすべてが国内で製造されたものを使用。組み立てもナユタの地元である静岡県の企業が行っているため、メイドインジャパンの信頼できる品質の蓄電池を提供してくれます。不具合があった際に迅速な対応をしてもらえることも、安心できるポイントといえるでしょう。
CUBOXを手がけるナユタは、小型電源の開発・製造に力を入れている電源専門メーカー。1994年に超音波診断装置の電源を小型化することに成功したことを皮切りに、さまざまな医療機器用の電源や蓄電池を開発してきました。専門メーカーならではの技術力と実績で、製造からアフターフォローまで一貫して任せられます。
製品名:CUBOX 3.3kWh
定格出力電圧/電力:AC100/1,500VA(正弦波)
蓄電容量:3,300Wh
充電時間:12時間(80%充電), 18時間(満充電)
切替時間:20ms(0.02秒)以内
外形寸法:260(W) × 724.4(D) × 512(H) mm
質量:68kg
社名 | 株式会社 ナユタ |
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設立年 | 1993年 |
資本金 | 5,000万円 |
超低温フリーザーにも対応
使用可能時間 | 8時間 |
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蓄電池容量 | 4000Wh |
外形寸法 | (横幅)400mm ×(奥行き)650mm × (高さ)595mm |
質量 | 140kg |
工事 | 不要 |
「BIND Battery」という、リチウムイオン電池と鉛電池のハイブリット電池を採用するCONNEXX SYSTEMS。BIND Batteryは過充電エネルギーを吸収・放出する特性を持っているため、過充電状態が続いても危険電圧のリスクが少ないのだとか。また、鉛電池の低温特性によって、寒冷地や屋外でも心配なく保管や使用ができることもポイントです。
CONNEXX SYSTEMSの非常用モバイル蓄電システムは、大型キャスター付きでスムーズな持ち運びが可能です。非常時に1人で持ち運びができるだけでなく、非常時以外のワクチン接種会場への持ち運びも負担なく行えます。超低温フリーザーにも対応しているため、コロナワクチンを適切に保管することも可能です。
定格出力が1500Wと高いため、停電が起きても壁コンセントと同程度の電力を確保できることも魅力。電子機器は電源を入れる段階で定格よりも大きな電流が流れることがあり、これを突入電流と呼びます。BB0040PE4はこの突入電流に対応しているため、有事に蓄電池が使用できないという事態も避けることができ、必要なときに必要な電力を確保できるのです。
CONNEX SYSTEMSの公式HPから
BB0040PE4の詳しい情報をさらに見る
製品名:BB0040PE4
定格出力:1,500W
蓄電容量:4,000Wh
充電時間:完全放電させた状態から16時間以内
切替時間:10ms
外形寸法:400 (W) × 650 (D) × 595 (H) mm
質量:140kg
社名 | CONNEXX SYSTEMS株式会社 |
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設立年 | 2011年 |
資本金 | 1億円 |
リモートメンテナンスで故障時に即対応
使用可能時間 | ※公式HPに記載なし |
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蓄電池容量 | 3600Wh |
外形寸法 | (横幅)260mm ×(奥行き)720mm × (高さ) 570mm |
質量 | 140kg |
工事 | 不要 |
東京メディコムの非常用電源蓄電池は、電子カルテやレセプトコンピュータであれば比較的長い時間(EB2000PB2で200Wの場合なら9時間程度)の連続使用が可能。ワクチンや医薬品を保存する冷蔵庫にも、コンセプトを指すだけで使えます。停電時に自動で電源が切り替わるため、電気を絶やすことなく診察や診療を続けられるでしょう。
UL規格を取得したメンテナンスフリーのディープサイクルバッテリーを使用。UL規格とは、アメリカの認証企業が定める安全規格のこと。この基準をクリアしていることが、安全性に配慮した製品であることを裏付けています。ディープサイクルバッテリーは少量の電流を長期間供給することにも長けており、蓄電池に適していると言えるでしょう。
電子カルテやレセプトコンピュータ、電子薬歴など医療の電子化をサポートしている、東京メディコム。蓄電池だけでなく、業務効率化を促進するサービスや製品を数多く提供しています。医療現場に携わる企業だからこその、使い勝手や性能への配慮があることもポイント。リモートメンテナンスに対応しており、故障した際は遠隔操作ですぐに対応してくれます。
東京メディコムの公式HPから
EB200DPB45の詳しい情報を
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製品名:EB200DPB45
インバーター出力:2000W
バッテリー容量:3,600Wh
電圧:100V
周波数:50Hz
外形寸法:260(W) × 720(D) × 570(H) mm
質量:約140㎏
社名 | 東京メディコムホールディングス株式会社 |
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設立年 | 1975年 |
資本金 | 1,000万円 |
リチウムイオン電池、内部部品、筐体などにすべて国産品を使用し、組み立てもすべて国内の工場で行っています。性能や品質はもちろん、不具合があった際の迅速な対応も安心ポイントといえるでしょう。
リチウムと鉛で構成されたハイブリッド電池を採用した、危険電圧リスクの少ない蓄電池を提供。鉛電池は低温にも強いとされており、寒冷地などでも問題なく保管や使用ができることも特徴です。
東京メディコム医療の現場効率化を実現するシステムを数多く手がける、蓄電池メーカーです。メンテナンスフリーのディープサイクルバッテリーを使用した、鉛蓄電池を提供しているのが特徴です。
大型リチウムイオン電池を採用したコンパクトサイズの蓄電池が最大の売り。振動、衝撃、浸水、過充電など11項目のテストをクリアした大型リチウムイオン電池を使用しており、災害時や緊急時用として十分な性能を備えています。
電化製品などのレンタル事業を手がける企業が提供する、レンタル蓄電池をラインナップ。エリーパワー製とニチコン製の2種類から選べます。初期費用ゼロかつ、レンタル終了後は自社に所有権が移るため、レンタル料が無駄になることもありません。
レセプトコンピューター、電子カルテ、プリンタの電源バックアップが可能な、医療事務に特化した蓄電池を手がけています。停電時には自動的に電源をバックアップしてくれるだけでなく、5時間程度の連続使用(400Wの場合)が可能です。
最大3000wの出力が可能なハイパワー蓄電池も用意した、多彩なラインナップが特徴です。ハイパワータイプは薬用保冷庫やフリーザーのバックアップも可能なので、ワクチンや医療品を適切に保存することが可能です。
病院の規模や必要な電気負荷に合わせて、柔軟なカスタマイズをしてもらえる蓄電池を提供しています。医療用の安全規格を取得しているので、電子カルテ、サーバー、画像診断装置、保冷庫と幅広く使用できます。
常時インバータ方式を採用した高品質な蓄電池を扱っています。無瞬断で使用できるため、データのバックアップなど突然の災害や停電にも十分な備えが可能。静音性と少発熱性によってICUやCCUで使うこともできます。
伊藤忠商事が企画した、移動できる大容量電池です。保護回路大手のニクソンや、人工呼吸器製造販売業者のアイ・エム・アイが開発・製造を手がけており、主に人工呼吸器や吸引器につないで稼働させることができます。
医療機器向けのAC-DCスイッチング電源を提供。ES/CSA/EN60601-1 Ed.3.1や、EC60601-1などの医療規格を取得した幅広いモデルを展開しており、20W〜1500Wまで用途に合わせて選ぶことが可能です。
キャスターを含んでも高さ55cmという、コンパクトサイズのポータブル蓄電システム。置き場所に困らない小型設計ながら、2000Wh+コンセント2個口というたくましい性能を備えており、非常用に便利です。
スーパーコンパクト軽量バッテリー(電池容量144Wh)と、高出力大容量ポータブルバッテリー(電池容量5656Wh)の2 種類から選択できる、ポータブル蓄電池。持ち運び容易な軽さと、静音性の高さが特徴です。
医療規格IEC60601-1第3.1版を取得した、医療用のACアダプターなどを製造。窒化ガリウム半導体GaN-FETを搭載した、速度、温度、電力処理に優れたACアダプターで、従来では難しかったコンパクト化も実現しています。
インバータ、バッテリー、充電器の3つを重視し、性能にとことんこだわった、医療現場にも使用できる蓄電池。医療機関ごとにひとつひとつ作成してくれるので、用途にぴったりな蓄電池を導入することができます。
ニッケル水素電池を採用していることが特徴の蓄電池。自己放電が少なく、−10℃までの低温にも対応可能な性能の高さがポイントです。残り寿命が1年になると知らせてくれる機能付きのため、緊急時に使用できない心配もありません。
突入電流対策にこだわった、50A対応の蓄電池を提供。長時間の停電があっても、ワクチンを保管しているフリーザーを止めないための配慮がなされています。購入相談からアフターフォローまですべて自社で行っていることもポイント。
ここでは初めて蓄電池を導入する方に向けて、今さら聞けない予備知識をお伝えします。なぜ蓄電池を導入しなければいけないのか、事例や補助金についてもまとめています。
病院で停電が起きると、なにも対策を行っていない場合には人工呼吸器や麻酔器、心拍を図るモニターなど、命をつないでいる機器がすべて停止してしまいます。電子カルテやフリーザー、電話などもすべて電気によって動いているため、これらの機器が使用できないことで診療が行えなくなったり、患者の命に危険を及ぼす可能性もあります。
非常用電源は一定の条件を満たす建物の場合、消防法と建築基準法によって設置することが定められています。どんな非常用電源を設置する必要があるのか、おすすめ設備と併せて紹介します。
家庭での停電は日常的に起こり得るものですが、病院も例外ではありません。ここでは、実際にあった病院での停電事例を紹介します。常にイレギュラーな事態を想定して準備をしておくことが重要です。
必要な非常用電源の容量は、病院の規模や用途によって異なります。ここでは、参考程度に計算方法などを紹介。当サイトでは、あくまでつなぎと考え、数時間程度の連続使用が可能なコンパクトタイプをおすすめしています。
蓄電池を導入すると、国や自治体から助成金が出る場合があります。ここでは、BCP(事業継続計画)を策定した場合の、東京都における助成金の内容や申請の流れを紹介します。
非常用電源にはどのような種類があるのか、わかりにくいUPSとESSの違いも含めて紹介します。非常事態に備えるには、UPSだけでなく蓄電池(ESS)も併せて導入しておくのがおすすめです。
UPSには一般向けと医療向けとがあります。医療現場の使用に適しているかどうかは、医療規格「UL60601-1」を取得しているかで判断可能です。また、医療用蓄電池であっても災害時にはUPSだけでは不十分なケースが多々あるため、蓄電池も併せて準備しておくことをおすすめします。
UPSは電気を一瞬足りとも絶えさせることなく供給するための装置。一方、貯蔵した電気を必要なタイミングで放出するのがESSです。電気を長時間絶えさせないためにはどちらも不可欠なため、停電対策を行う際にはUPSだけでなくESSも設置しておきましょう。
非常用電源のひとつである自家発電設備は、日頃使用することがないためいざというときに使用できるか心配という声が多いもの。実際、東日本大震災では多くの非常用電源が始動すらしなかったそうです。そのようなことにならないよう、点検は定期的に行うようにしましょう。
蓄電池が故障する原因はさまざまであるため、動かなくなった場合は専門家に相談するのが一番です。ただし、消耗品である蓄電池は経年劣化による場合も多いため、不具合を感じたらまずチェックしたいことなどを紹介します。
コロナワクチンの普及に伴い、フリーザーへの需要も高まっています。ここでは、ワクチンの品質を維持するために欠かせないフリーザー用に蓄電池を導入するメリットや、蓄電池を使用する際の注意点について紹介します。
災害時には、普段よりも少ない人材や資源で、普段よりもはるかに多くの患者を診なくてはいけない事態が想定されます。このような状況下で院内が一丸となり1人1人が適切な行動を取るには、BCPの策定が欠かせません。ここでは、BCPとは何かから始まり、メリットや、実際に作成された災害マニュアルなどをまとめて紹介します。地域の医療を円滑化するためにも、自院にあったBCP作成にぜひ取り組んでおきましょう。
医療機関や病院で災害対策で求められることを最大限実現するためにできることは、BCPの策定。有事が起きた際に水や食料、毛布、電力など必要なものを確保できるよう、どの病院もあらかじめBCPを策定・実践していくことが求められています。
病院のリスクマネジメントの一環ともいえるBCPを策定すると、補助金がもらえる可能性があります。助成金が出る条件や対象事業者、助成金額などを東京都を例にとって紹介します。
災害時の医療の中核を担う災害拠点病院。各都道府県に1ヶ所以上の設置が定められていますが、災害拠点病院としての条件や機能を実際に果たしている病院はどのくらいあるのでしょうか。BCP策定の手順とあわせて解説します。
災害拠点病院の機能を正常に果たすために必要不可欠なBCP対策ですが、マニュアルを作成している企業は全体の3分の1程度とのデータも…。参考例として、東北大学病院のマニュアル内容を一部紹介します。
新型コロナウィルスで「医療崩壊」という言葉がたびたび飛び交うなか、ますます病院におけるBCP策定の大切さに注目が集まっています。コロナパンデミックに備えたBCP作成の必要性について解説します。
緊急時に迅速に患者の状況を把握し、治療の優先順位を決めなければならない医療機関。ここでは、BCPの一環ともいえるトリアージ訓練の大切さについて、「トリアージとは?」という内容とともに解説します。