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病院や医療機関においてBCPを策定するメリットは2点あります。ここでは、BDP策定の注意点も踏まえて解説します。
これはBCP策定の目的ともいえますが、やはり非常時や緊急時のダメージを最小限に抑えられることは大きなメリットでしょう。BCPを考える段階であらゆるリスクを想定でき、自社の業務フローの確認にもなるため、いざという時に柔軟に対応することが可能となります。
BCPを策定しているということは、万が一の有事の際もゆるがない安定した体制を整えているということ。食料や水、毛布、電源の確保などあらゆるリスクを想定したうえで日々事業を行っていることがわかれば、他社や取引先からの信頼度も高まります。
特に、すでにBCPを作成している大企業にとっては、その下で業務を行う中小企業のリスクマネジメント体制が整っていないと不安を感じるのも当然でしょう。これは病院にも通じることで、災害時に医療を提供できるのは大病院だけではなく、地域の診療所も協力して行う必要があります。
BCPが策定できていないことで患者を受け入れられなかった場合、他の病院に患者が集中してしまうという事態も起きかねません。そういった意味でも、BCP策定はどのような病院においても行うべきだといえるでしょう。
BCPの策定には決まりがないため、どのように進めていったら良いかわからない場合も多いでしょう。ここで注意したいのが、他社の模倣をしても意味がないということです。それぞれ起こりうるリスクは企業や病院の規模、従業員数によっても異なります。経営環境もそれぞれであるため、自院にあった方法で策定を行うことが必要不可欠です。
また、最初から難易度の高い計画を立てるのではなく、あくまですぐに実行可能な計画にとどめておくことにも留意しておきましょう。実行できない計画を立てても有事の際に逆に混乱を招いてしまう可能性があります。今すぐスタッフと共有し、教育や訓練が行える内容から始めてみると良いでしょう。
BCPは非常時や緊急時におけるリスクマネジメントそのものであるため、どの企業も積極的に導入すべきです。BCPに取り組んでいれば、あらかじめ起こりうるリスクを把握し、ダメージを最小限に抑えることが可能となります。他の病院や患者からの信頼も高まりやすくなるため、メリットは大きいといえるでしょう。
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