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災害拠点における病院の役割

ここでは、災害時に大きな役割を果たす災害拠点病院についての紹介と、災害拠点病院におけるBCP策定の進め方を紹介します。

災害拠点病院とは?

災害拠点病院とは、災害時の医療の中核を担う病院を指します。具体的には以下のような条件があります。

災害拠点病院は各都道府県に1ヶ所以上、二次医療圏に1ヶ所以上と定められています。都道府県の規模によって数は異なりますが、多いところでは1つの都道府県に数十ヶ所整備されている場合もあります。

みんなのBCP(https://bcp-manual.com/bcp/industry/about-disaster-base-hospital/)

災害拠点病院の条件とは?

災害拠点病院は当然のことながら、災害時に多くの患者を受け入れる役割を果たしています。そのため、下記のような条件が指定されています。

  • 自家発電機を保有し、3日分の燃料を
    確保する
  • 診察に必要な水の量を確保する
  • 施設が耐震構造になっている
  • 病院の敷地内に
    ヘリコプターの離着陸場を設けている
  • 災害派遣医療チームを派遣するための
    車両を所持している など
 

こういった条件を満たすには、BCPの策定が不可欠です。それにも関わらず、平成30年に行われた厚生労働省の調査(※)では、BCPを策定していない病院が4分の1を超えるという結果となりました。

※参照URL:厚生労働省「病院の業務継続計画(BCP)策定状況調査の結果」令和元年7月31日(PDF)(https://www.mhlw.go.jp/content/10802000/000540369.pdf)

災害拠点病院におけるBCP策定の進め方

災害拠点病院はいざというときに正常に機能しなければ意味がありません。そのためBCP対策をとっておくことは不可欠といえるでしょう。

被害想定・自院の役割の
再認識する

まずはハザードマップを元に、対応する予定の被害範囲や規模を確認します。これは、現実的な対応をシミュレーションするために欠かせません。

マニュアル作成・必要な
設備の準備

シミュレーションができたら、災害時に臨機応変に対応するためのマニュアル作成を行います。被災レベルに応じた患者の受け入れ順序や、手術スケジールの変更をスムーズに行えるようにするためです。

また、発電設備や備蓄品の用意を行います。データのバックアップ・電子カルテの停止を防ぐためのUPSや、数時間分の電源を確保するための蓄電池なども忘れずに用意しておきましょう。

マニュアルの共有・研修の実施

BCPを策定しても、病院全体のスタッフに知らせていなければスムーズな動きを実現できません。BCPの内容をまとめたマニュアルを全体で共有するとともに、定期的に研修や訓練を行うことも重要です。

定期的にBCPの内容を確認

BCPは一度制定しては終わりではなく、定期的に見直しを行いましょう。特に、自院の管轄外で起こった災害などを自院に当てはめて想定してみることで、これまで見えていなかった問題が見えてくる可能性もあります。定期的な見直しはスタッフの意識を高めることにもつながるため、見直しは欠かさないようにしましょう。

まとめ

災害拠点病院は有事の際に人の命を助ける重要な役割を担っています。災害拠点病院の機能を十分に発揮できるよう、BCP対策をしっかりとっておきましょう。 このサイトでは、BCPの一環である蓄電池の設置に役立つ、おすすめ蓄電池を紹介しています。BCPをこれから考える病院の経営者の方などはぜひ参考にしてください。

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