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ここでは、UPSとESSの違いについて解説します。どちらのタイプを導入すべきか迷っている方は、参考にしてみてください。
UPSとは電源装置のひとつであり、停電など何かしらの原因によって外部からの電源が途絶えた際に、一時的に電気を供給し続けるためのものです。主にパソコンやサーバーなどのデータの消失を防ぐために使用されます。
UPSは通常、整流器やインバータなどの電子変換部と、二次電池などの蓄電部によって構成されています。そのため、蓄電池とは異なり、交流電気を供給できることが特徴です。蓄電池は直流電気を貯蔵するための設備ですが、UPSはインバータなどで電子変換を行えるため、交流電気が使えるようになります。
ESSとは、いわゆる蓄電池のことで、電力貯蔵システム(Energy Storage System)の略称です。蓄電池などの二次電池と、電力制御システム(PCS)を組み合わせ、電力系統に連結して電力を貯蔵したり、放出したりできるシステムのことを指します。安定して電気を供給できる特徴があります。
太陽光発電などの再生可能エネルギーが普及している昨今では、ESSの需要がますます高まっています。太陽光発電や風力発電は天候に左右される性質上、安定した電気を常に供給できるわけではありません。そのため、一定の出力で電気を供給できるESSに注目が集まっています。
UPSは電子変換を行う部分と蓄電部分を兼ね備えたものであり、無停電電源装置ともいわれるように、停電時に瞬断なしで交流電気を供給し続けてくれるものです。
一方、ESSは電気の貯蔵と、電力を制御するシステムを組み合わせたもの。蓄電するだけでなく出力調整も可能なため、電気の無駄づかいを防ぎ、高い省エネ性を実現できます。
UPSとESSはそれぞれ特徴が異なります。病院に導入する際にはUPSだけでは不十分なため、ESSも合わせて導入しましょう。
このサイトでは、医療用蓄電池を含む蓄電池を17まとめて紹介しています。診療所などに導入しやすいコンパクトなものを中心としているため、医療現場でいざというとき頼りになる蓄電池を探している方は、ぜひ参考にしてみてください。